神戸連続児童殺傷事件₋神戸市須磨区で発生した歴代最悪の少年犯罪₋

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神戸連続児童殺傷事件(こうべれんぞくじどうさっしょうじけん)は、1997年(平成9年)2月~5月にかけて兵庫県で発生した男子中学生(当時14歳:神戸市立友が丘中学校3年)による小学生5人を殺傷した事件だ。犯人の少年は酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)と名乗り、全世界を恐怖に陥れた。「酒鬼薔薇事件」「酒鬼薔薇聖斗事件」とも呼ばれる。

概要

1997年の2月~5月にかけ被害は5人の小学生(2人が死亡し、2人が重軽傷)犯人は事件当時、神戸市立友が丘中学校の中学3年生で、殺人・殺人未遂などの容疑で神戸家裁へ送致された。家裁の決定により関東医療少年院へ長期収容され、関東地方更生保護委員会から「約6年半の矯正教育により、事件の要因となった性的サディズムなどは改善され、再犯のおそれはなくなった」と判断されたため、逮捕から約6年9か月後の2004年(平成16年)3月10日に仮退院し、社会復帰。事件現場は以下のように、須磨ニュータウン(神戸市営地下鉄西神・山手線:名谷駅の南方)に集中していた。

第一事件

1997年2月10日16時35分ごろ、須磨区中落合一丁目1番の「落合第3団地」402号棟南側路上で市立南落合小学校6年生の女児2人(当時12歳)の後頭部をそれぞれ金槌で殴り、うち1人に全治1週間の怪我を負わせた。

第二事件

1997年3月16日12時25分ごろ、須磨区竜が台二丁目1番の神戸市住宅供給公社35号棟西側路上で、市立竜が台小学校4年生女児(当時10歳)の後頭部をハンマー (1.5 kg) で殴り、1週間後(3月23日)に脳損傷で死亡させた。またその10分後(12時35分ごろ)、須磨区竜が台五丁目20番の竜が丘公園北側路上で、同校3年生女児(当時9歳)の腹部をくり小刀(刃体の長さ約13 cm)で刺し、全治2週間の怪我を負わせた。

第三事件

5月24日昼過ぎごろ、市立多井畑小学校付近の路上で、同校6年生男児(当時11歳)と偶然出会い、須磨区友が丘9丁目22番地の「タンク山」山頂にあったケーブルテレビ中継アンテナ基地付近まで誘い出した上で、14時ごろに自分の履いていた運動靴の紐で絞殺。翌25日13時~15時ごろに基地内で遺体を頭部と胴体部とに切断、胴体部分を基地局舎の床下に、頭部は27日未明に友が丘中正門前にそれぞれ遺棄した。

事件の発覚

所轄の須磨警察署
1997年5月27日早朝、神戸市須磨区の友が丘中学校正門に、切断された男児の頭部が放置されているのを通行人が発見し、警察に通報。5月24日から行方不明となっていた近隣マンションに住む11歳の男児のものと判明した。耳まで切り裂かれた被害者の口には、「酒鬼薔薇聖斗」名の犯行声明文が挟まれており、その残虐さと特異さからマスメディアを通じて全国に報道された。6月4日に犯人から第二の犯行声明文が神戸新聞社に郵送され、報道はさらに過熱。警察の捜査により、6月28日に犯人を逮捕。マスコミが報じていた推定犯人像(がっちり体型の30 – 40歳代)と異なり、犯人が14歳の中学生であったこと、連続殺傷事件であったことが判明した。

事件の経緯₋第一の事件₋

1997年(平成9年)2月10日午後4時ごろ、神戸市須磨区の路上で小学生の女児2人がゴムのショックレス・ハンマーで殴られ、1人が重傷を負った。犯人がブレザー着用、学生鞄を所持していたと聞いた女児の父親は、近隣の中学校に対し犯人がわかるかもしれないので生徒の写真をみせてほしいと要望する。しかし、学校側は警察を通して欲しいとして拒否したため、父親は兵庫県警察に被害届を出して生徒写真の閲覧を再度要求したものの、結局、開示されることはなかった。

この事実により、犯人逮捕後、学校側に対し、「この時点で何らかの対応をしていれば第二・第三の事件は防げたのではないか」、「結果的に犯人をかばっていたことになる」との批判が起こった。なお、この事件に関しては被害者の家族の要望もあり、非公開とされていた。

事件の経緯₋第二の事件₋

3月16日午後0時25分、神戸市須磨区竜が台の公園で、付近にいた小学4年生の女児Aに手を洗える場所はないかとたずね、学校に案内させた後「お礼を言いたいのでこっちを向いて下さい」といい、振り返った女児を八角玄翁(金槌の一種)で殴りつけ逃走した。女児は病院に運ばれたが、3月23日に脳挫傷で死亡した。

さらに、午後0時35分ごろ、別の小学3年生の女児Bの腹部を刃渡り13センチの小刀で刺して2週間の怪我を負わせた。ナイフの刃先は胃を貫通して、背中の静脈の一歩手前で止まっていた。仮に静脈まで達していたら、救命は不可能だったという。また、手術の時に、1.8リットルの輸血を要した。

事件の経緯₋第三の事件₋

この項目には性的な表現や記述が含まれますので、Wikipedia神戸連続児童殺傷事件をご覧下さい

少年の全事件記録、神戸家裁が廃棄

2022年10月、神戸家裁が、殺人容疑で逮捕され少年審判を受けた当時14歳の加害男性(40)に関する全事件記録を廃棄していたことが判明した。廃棄した日は2011年2月28日だった可能性が高いとの事。廃棄された記録には、兵庫県警と神戸地検が作成した供述調書に加え、男性の精神状態を調べた精神鑑定書、家裁調査官による成育歴などを調べた報告書などが含まれていたとみられる。少年事件の記録に関しては、一般的に少年が26歳に達するまで保存が義務付けられている。一方、裁判所の内規では「史料または参考資料となるべき」事件記録については永久的な保存を義務付けており「特別保存」と呼ばれている。

最高裁が92年に出した通達では、特別保存する事件について「全国的に社会の耳目を集めた事件」などと記載している。連続児童殺傷事件では、加害男性は「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」を名乗り、新聞社に犯行声明を送付。事件を機に01年、改正少年法が施行され、刑罰の対象年齢が14歳以上に引き下げられ、社会の関心を集めたが、神戸家裁は特別保存の対象としていなかった。

 この問題の発覚を受け、最高裁は10月25日付で、少年事件だけでなく民事・家事事件を加えた全ての事件記録の廃棄を一時的に停止するよう、全国の裁判所に指示した。経緯を検証するため神戸家裁の元職員らを対象に聞き取りを始め、記録を永久的に保存する「特別保存」の在り方を検証する有識者委員会も設置された

少年法改正(2000年)のきっかけ

通り魔的犯行や遺体の損壊が伴った点、特に被害者の頭部が「声明文」とともに中学校の正門前に置かれた点、地元新聞社に「挑戦状」が郵送された点など、強い暴力性が伴なう特異な事件であった。また、犯人がいわゆる「普通の中学生」であった点も社会に衝撃を与え、少年法改正(2000年)のきっかけとなった。
兵庫県警察は聞き込み捜査の結果、少年Aが動物虐待行為をたびたび行っていたという情報や、被害者男児と顔見知りである点などから、比較的早期から彼に対する嫌疑を深めていたが、対象が中学生であるため、捜査は極めて慎重に進められた。

私たちに出来る事

当時私は同じ兵庫県神戸市西区に居住、ニュースで事件を知った時衝撃でした。私は事件当時犯人と同じ年代(中学生)で、事件発覚通報となった神戸市須磨区の友が丘中学校には知人もいた。
自分と同じ中学生がこんな残虐な事が出来るのか?俄かに信じがたい事件だった。

今現在4児の親となった私は、この事件を頻繁に思い出す。被害者の関係者方の気持ち、心の痛みが、私が年を取るごとにより鮮明に感じるようになった。

『子供たちが平和に暮らせる世の中にしたい』

やはり事件を忘れる事の出来ない私は、子供たちが学校に出掛けると、毎日何かと『不安』がよぎる。

私の息子達、友人、知人に『命の大切さ』を日々伝えていく事で、こういった残虐非道な事件を世界から一つでも無くしていけたら…

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